
当選
「少年サンデー超」のコミックが発売した時の企画だったかな。
このアイドルが誰だかは知らないけれど。
さて本日紹介するマンガはコチラ。

秋田書店刊/松本タカ氏
[作品概要]
医者を目指している名門女子高のお嬢様・池内倫子(いけうち・りんこ)。
ところが、ある日、父親の会社が倒産してしまった!
そのうえ、両親は倫子を残して逃亡してしまった!
家も差し押さえさえられ、完全に路頭に迷う倫子。
とりあえず先立つものをと、住み込みで働ける職を探すコトに。
だが、さんざん断られ、ようやく採用された会社は、何とAV制作会社だった。
性知識に乏しい生粋のお嬢様・倫子。
初めて見るモノや初めて聞くコトばかりの職場。
そんな状態ながらも、日々奮闘する倫子だった。
[過去記事]
→1巻紹介
→2巻紹介
→3巻紹介
→4巻紹介
[内容補足と感想とか]
さて、今回、バール企画では社員旅行催されるコトとなりました。

社員旅行
社員全員で行く旅行は、まるで修学旅行の様だと、倫子は大喜び。
しかし、バール企画はお金がないので、ロケ車で移動。
そして肝心の温泉旅館はというと。

温泉旅館
見るからにヤバそうな旅館だった。
一応、ちゃんと温泉があるのが救いだった。
さびれた温泉街では遊ぶトコロはほとんどなく、秘宝館くらいしかなかった。

秘宝館
とはいっても、ソレ自体もかなりショボいモノではあったが。
しかし、この秘宝館で、マル秘情報を入手する。

マル秘情報
何と、泊まっている旅館では、裏メニューとして女体盛りを出してくれるのだという。
しかし、裏メニューだけあって、頼むには合言葉が必要だという。
ただし、その合言葉までは教えてはくれなかった。
興味を持った社長達は、何とか女体盛りを頼もうと必死になるが…?
さて、バール企画にやってきた女優志望の女の子。
今回の女の子は、かなり特殊な嗜好の持ち主だった。
何と、ドMの女の子だったのだ。
同じ趣味を持つ者同士、社長と意気投合するくらいである。
そして、そんな女の子の希望というのが。

希望内容
アザ美様に相手をしてもらいたい、というコトだった。
アザ美様というのは、SM専門のAV女優で、S、つまり女王様女優なのだ。
こうして撮影に臨むのだったが…
その中で、アザ美様の希望で、もう1人女王様が欲しいというコトで。

倫子、女王様Ver.
何と、倫子が出演するコトになってしまった!
倫子、遂にAVデビュー!?
本当に大丈夫か!?
続きと結末はご自分の目でお確かめください。
さて、この巻では他に、内容や役回りに関わらず、どんな仕事でもキッチリこなすスーパーAV男優の森山が亡くなって、その葬式風景が描かれたり。

葬式
死因から、その葬儀内容まで、かなりアレなのですが…
その辺りはご自分の目でお確かめください。
飲み会の後、酔っぱらってしまった倫子と近藤がラブホテルに一緒に入ったり。

ラブホテル
無防備な倫子を前にして、近藤は理性を保てるのか!?
倫子の貞操は守られるのか!?
近藤の苦悩の結末はご自分の目でお確かめください。
そして。
現在、人気No.1AV女優である本並ゆな。
そのゆなが、引退を決意する。

引退決意
そしてその最後の1本、つまり引退作を倫子に撮って欲しいというのだ。

依頼
倫子は、引退してもファンの心に残り続ける最高の作品を撮るコトを約束した。
その日から、倫子の苦闘の日々が始まった。
最高の作品を作る。
実に難しいコトだ。
さて、引退作の内容はご自分の目で確かめていただくとして、撮影自体は無事終了した。
後は編集作業を残すのみとなった。
ゆなの魅力を最大限に引き出す編集。
倫子は今まで培ってきた知識を総動員して、作品を作り上げていった。

編集作業
長時間にわたる編集作業の末、倫子は納得のいく作品を作り上げた。
後は製品化するのみだ。
しかし、最後の最後になって、事件は起こった。

事件
何と、バール企画の社長が逮捕されてしまったのだ!
容疑は児童福祉法違反、要するにバール企画制作のAVの中に、18歳未満の人間がいた、というコトである。
女優には身分証明書の提示を義務づけているバール企画だったが、どうやらその中に偽造されたモノがあったらしい。
こうしてバール企画の社長は逮捕された。
社長が逮捕されたというニュースは、すぐさま業界中に知れ渡った。
こうなるとバール企画の作品を取り扱ってくれる業者はいなくなる。
AV女優をかかえるプロダクションも同じ。
その結果、バール企画は倒産した。

倒産
このまま本並ゆなの引退作はお蔵入りになってしまうのか!?
バール企画のメンバーはどうなるの!?
そして倫子の選ぶ道は…?
続きと結末はご自分の目でお確かめください。
はい、という訳でAV制作コメディ最終巻です。
この巻では、温泉旅行やら倫子がビデオ屋のAVコーナー初体験やらあるのですが、個人的に1番面白かったのはAV男優の葬式の話ですね。
泣くに泣けない死因に始まり、遺族が卒倒するレベルの狂った葬儀内容。
でも、最後はちょっとシンミリ。
後は、倫子のAVデビューでしょうか。
デビューとはいっても、顔を隠している上に、別に性的な行為をしている訳ではないんですケドね。
それにしても、まさか倫子が…、っていう感じですね。
そしてラストエピソード。
本並ゆなの引退宣言から始まり、最後はバール企画が倒産してしまうという怒涛の展開。
引退作が完成し、倫子へのちょっとしたサプライズがあって、まさに幸福最高潮、っていう状態からのまっさかさまですからね。
いや~、あの展開はスゴかった。
最後に倫子の親戚が出てきて、お前は今まで何やってたんじゃ!っていう部分もあったりして。
最早何を言ってもしらじらしいんだよっていうね。
っていう感じでこのマンガもお終いです。
性知識がまるでないお嬢様が、AV制作会社に入社する、というアイデア勝負の感じがするマンガですが、いや、コレが実に面白い。
知らないが故のズレっぷりがとっても面白い。
AV制作という関係上、性的な描写も多い訳で、そういうのが完全にダメ、っていう人にはオススメはできないけれども、そうでないというのなら読んでみても損はない。
そもそも、このマンガにおける性描写はメインな訳じゃないしね。
メインはあくまでもコメディの部分。
全5巻というのもお手ごろ感がありますし、この機会に読んでみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき有難うございます。