い~かげん人間のダメダメだいあり~

マイナーマンガ好きのたわごと。面白いと思ったマンガの紹介&マンガ雑誌の感想がメイン。紹介マンガが(貴方にとって)面白いという保証はしません。あしからず。リンクはフリー&報告不要、トラックバック歓迎、コメントは更新の活力です。

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このゲームをちょっと語ってみました。
――大地に風が吹くように――
――原野に雨が降るように――
――心の景色は常に移りゆく――
――去りゆく今日と――
――巡り来る明日の狭間で――
――探してみたいものがある――
――雨は新緑をより深く塗り替えた――
――期待が予感に変わる手応えを合図に――
――旅がはじまる・・・――


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2007/08/06(月) 06:09 コミックレビュー
米大リーグでは、バリー・ボンズ選手がホームラン記録に並んだようですね。
何やらイロイロと薬物疑惑があるらしいですが、そんな周囲の疑惑に負けずに記録を作ったコトはスゴいです。


さて本日はこのマンガの紹介。
Present for me ~石黒正数短編集~
少年画報社刊/石黒正数氏


[作品概要]
今をときめく漫画家・石黒正数氏。
”それでも町は廻っている”を好評連載中の石黒氏の初短編集です。
表題作”Present for me”やデビュー作”ヒーロー”を含めた全7編収録。
石黒氏の原点がここにある!


[参考記事]
”それでも町は廻っている”1巻の記事
”それでも町は廻っている”2巻の記事
”それでも町は廻っている”3巻の記事




[ススメ サイキック少年団]

DSC03065.jpg


太平洋上に位置する小さな無人島。
そこには超能力の研究を目的とした極秘研究所があったのだが―――


謎の爆発で、なくなった。
島に取り残された少年達の、生き残りをかけたサバイバルが始まる。


というような話です。
サバイバルというのは文字どおりのサバイバルで、協力し合って生き残るという意味です。
別に食料を奪い合って殺しあうとか、超能力が暴走して止める為に殺しあうとかではありません。

扉ページにとあるボケがあったり(読者がツッコミ役)、氏独特の掛け合い漫才的なセリフまわしが冴え渡っていたりと、かなり面白いです。
超能力少年達は、それぞれ違った力を持っているのですが、脱出には役に立たない能力なので、その力を生き残るのに使うんですね。
ちなみに主人公と思われる少年・順太クンの能力は

DSC03064.jpg
下着を覗き見

透視です。
1番役に立たない能力といわれてしまいますが、魚を採る時に威力を発揮していました。
メシ調達の為の能力の使い方が上手いなーと思いましたね。

キャラとしては、博士のキャラ性が強烈すぎてイイ感じです。
後半になって突如として登場するのですが、あまりの強烈っぷりで、それ以降他のキャラが霞みましたからね。
後は、超能力者の1人、真澄が中々です。
初めからいるのに1言も喋らず、最後の方のここぞという場面でセリフを言うのですが…
それまで全く喋らなかったダケに、ただでさえ重みのある言葉がより強調されていて、上手い演出だなーと思いました。

最後のオチは、あー、この場面でコレやっちゃうか。って感じかな。
オチ後の、全員の顔が味がありすぎで、完璧すぎますね。



[Present for me]

DSC03066.jpg


遥か遠い未来、地球が絶望的な状況になってしまった未来のお話。
壊れかけのロボットと出会った少女。
少女は1人。ロボットも1人。
少女は、ロボットの願いを聞いて、メンテナンスをする為に、ロボットの家に行くコトにする。


まぁ、ロボットと少女との交流を描いた、心温まるストーリーですね。
でまぁ、このマンガ、少女のセリフが一切ないんですね。
…と書いていて気づいたのですが、これ、少女だという表記が何処にもない…
ってコトは、ひょっとすると少年っていうのもありうるのか。
明確に性別が判る描写がないですねー。
まぁ、この場合、少年だろうと少女だろうと、内容的にはさして差がないので問題ないのですが。
ま、個人の自由っていうトコロですかね。

あまり書くとオチが解ってしまうので、詳しくは書きませんが、少女が1言も発しないのは、ラストの演出の為なのだそうです。
確かに、かなりの効果が認められます。
「友達は貰うモノではなくつくるモノ」というロボットの何気ないセリフが、オチへ繋がっているのが良かったかな。

ちなみに表紙は、この作品のラストのその後だそうで。
絶望的な未来の状況にあって、幸せそうな2人でイイですね。



[なげなわマン]

DSC03067.jpg


会社をリストラされた男が、会社に復讐に行く途中、引ったくりの現場を目撃し、しかも復讐の為に持っていた投げ縄で捕まえてしまう。
こうして投げ縄に目覚めた男は、なげなわマンとして、影から社会を支える正義のヒーローになったのだ!


会社をクビになった男が、自分の存在意義を見つける社会派マンガ…


…では、当然ありません。
いや、確かにそういう部分はあるのかもしれませんが、作者コメントによると、全くそんなメッセージ性はないそうです。
ただただアホな話がやりたかったらしいです。
まぁ、確かに終始アホな話ではあるのですが…

オチが完全にヨメるのですが、そのヨメるのを逆手に取ったセリフが秀逸であるかと思います。
最後はもう、完全に駄洒落。
ちなみに作者がこのマンガで描きたかったモノは


DSC03068.jpg
なげなわマンの必殺技

このワザだそうです。



[カウントダウン]

DSC03069.jpg


とある高校の放送部。
高校最後の思い出を兼ね、映画を撮ってコンテストに出そうと考える。賞金は1000万円。テーマは「人類滅亡」。
このテーマでどんな映画を撮るのか、アイデアを出し合う話。


この作品が掲載された雑誌の企画で、数人の新人が「人類滅亡」をテーマに読みきりを描くというのがあったらしく、その時の作品だそうです。
他の作家が思いつかないネタでいこうと試行錯誤した結果、試行錯誤の過程をマンガにしてしまった、と作者コメントに書いてあります。

確かにそういう感じで話がススんでいきます。
ネタとして、非常に秀逸であると思います。
「人類滅亡」をテーマにした時、描かれるであろうコトを散々やった挙句、最後の最後に待つ壮絶なオチが素晴らしいと言わざるを得ないでしょう。

「宇宙人が襲来して人類滅亡」
「人類滅亡」をテーマに読みきりを描くという企画で、誰がこんな話を描くだろうか。たぶん、誰も描かない。
だからこそ、最後のオチに持ってくるには相応しいのです。
この構成・ストーリーならば、確実に面白くなる滅亡の仕方です。

ちなみに。
滅亡といったら思いつくネタも満載です。
中には


DSC03070.jpg
どこかで見たコトある?

こーんなネタもあったりします。



[バーバラ]

DSC03071.jpg


主人公・ヨシオの家に訪れたのは、なんと魔女。
何でも、1人前の魔女になる為には人間の世界で1年間修行しなくてはならないらしい。
しかも1度決めた家をキャンセルすると失格になるという。ちなみに家を決める方法はクジ引きだそうだ。
そうしてヨシオと見習い魔女・バーバラの同居生活が始まる。


えーっと。
この作品に関しては、ネタバレ防止の為にあまりふれません。
いや、確かに

DSC03072.jpg
小さい頃に神様がいる魔女

こーんな、小ネタで紹介しているように、美少女が自分の家(しかも1人暮らし)に居候。なんつー展開は2次元世界には掃いて捨てるほど転がっている。
このブログを読んでいる方ならば、そんな状況に憧れを抱いたコトなど1度や2度ではあるまい。
だがしかし!
石黒氏のマンガは他を圧倒する展開。
萌えとか!悶えなんていうチャチなモンじゃぁ、断じてねぇ。
もっと面白いモノの断片を味わったぜ…
これ以上はネタバレになるのであえてふれない。

ま、完全に出オチですね。最後のオチもまた現実という名の不幸。
8ページの短編として、完璧な起承転結。
まぁ、アレだ。コポリヨシオクンに幸あれってコトで。



[泰造のヘルメット]

DSC03073.jpg


その喜劇は、1つのヘルメットから始まった。



DSC03074.jpg
問題のヘルメット

その女性はヘルメットに詳しくないらしく、こういうのが普通のモノだと思っていた。
ひょんなコトから、相当変わった品だと知ったその女性は、買った店へと駆け込む。
しかしその店に置いてあるヘルメットは、どれもこれもが変わった品で…


まぁ、何だ。
変り種ヘルメットを描いている話ですな。
本当にそれダケの話。
あまりこういう表現はしたくはないけれど、イメージとしてはお笑い芸人のネゴシックスのネタのような感じといえばいいだろうか。

最後のオチもまぁ、ありきたりかなぁ。



[ヒーロー]

DSC03075.jpg


ヒーローゼットは、夜中、秘密結社デーモンナイツの幹部・ピエロ怪人を発見する。
早速倒そうとするが、ピエロ怪人が言うには、デーモンナイツは解散したとのコト。
こうしてヒーローゼットはデーモンナイツに勝利したのだが…


石黒氏のデビュー作ですね。
特撮なんかのヒーローが、ヒーロー足りえるのは何故だか解りますか?
答えは、強いから。

ではありません。
では、優しいから?それとも正しいから?ひょっとして空を飛べるから?

いいえ、どれも違います。
答えは、倒すべき敵、つまり絶対悪の怪人組織がいるから、です。
すなわち。
敵が滅んでしまえば、ヒーローはヒーロー足りえません。
正義の味方はヒーローになれないのです。
正義の味方が正義を執行するには、悪の存在が必要不可欠なのです。


さて。
ヒーローゼットは悪の組織に勝ってしまいました。
もう倒すべき敵はいません。
彼はヒーローをリストラされたのです。
ヒーローゼットの正体は、高校生の男の子でした。
同級生が進路で悩んでいる時、自分はずっとヒーローをやっているものと思っていました。
現実は違いました。
突然目的を見失うヒーロー。
もう、誰もヒーローを必要としていないのです。

DSC03076.jpg
ヒーロー、号泣

そんなヒーローの話です。


ところで、ピエロ怪人は何故、怪人のまま就職活動やってるのだろうか。
他の怪人も怪人のまま働いているのが滑稽でおかしい。
最後の展開は、ピエロ怪人の正体が明らかになったり、ピエロ怪人とヒーローの会話が秀逸だったりして、良い話です。

誰だって未来に不安はあるし、目的がなければ生きる気力なんかわいてこないし。
高校生の身で、突然目的を失ったヒーローの苦悩は、誰しもが持っている、あるいは持っていた不安なのだと思います。
ピエロ怪人が、ヒーローに目的を与える叱咤シーンは本当に良い場面だった。



[最後に]
いやー、本当に面白い作品ばかりでした。
氏の、修練されたセリフまわしは、昔から完成されていたといってもいいのかもしれません。
話の作り方も上手いし、何よりも初めのアイデアが秀逸なモノが多い。

個人的には
”カウントダウン”
”バーバラ”
の2本が特にお気に入りです。



最後まで読んでいただき有難うございます。
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